kokokara

生きるのに精一杯なんですけどもね

心を鎮めたい人のための般若心経入門

目を覚ますと、夜の12時50分だった。

 

大学から家に戻りご飯を作って食べた後、どうやら僕は寝落ちしていたみたいだ。

 

とりあえず体を洗っていなかったので、シャワーを浴びてさっぱりする。

 

変な時間に寝てしまったことと、シャワーを浴びてさっぱりしてしまったことが

原因で午前一時半、僕の体は覚醒状態になっていた。

 

さっぱりした体で布団へダイブすると、僕は大学のwifiを使ってダウンロードしていた

スマホゲームで遊び始めた。これがなかなか僕好みのゲームでかなり集中してゲームを進めていく。

 

区切りのいいところまで進み、ふと時計を見ると針は午前四時を指していた。

 

 

この頃になるとかなり目が冴えてしまっていたが、流石に寝なければまずいし

せっかくの休日なので寝たいなとも思ったもののどうすればすんなり寝られるのか分からなかった。

 

覚醒しまくっている頭でウンウン考えをひねり出そうとしていると、ふと

ツイッターで誰かが般若心経を聴いているということを呟いていたのを思い出した。

 

早速、ユーチューブで検索し動画を開くとなるほど、落ち着いていて良さそうだし

概要欄には「心を鎮めたいときや、睡眠時などにぜひ」というようなことが書かれていた。

 

流しながら、早速眠りにつこうとする。

摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五

蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空空不

異色色即是空空即是色受想行識亦復如

是舎利子是諸法空相不生不滅不垢不浄

不増不減是故空中無色無受想行識無眼

耳鼻舌身意無色声香味触法無眼界乃至

無意識界無無明亦無無明尽乃至無老死

亦無老死尽無苦集滅道無智亦無得以無

所得故菩提薩埵依般若波羅蜜多故心無

罣礙無罣礙故無有恐怖遠離一切顛倒夢

想究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故

得阿耨多羅三藐三菩提故知般若波羅蜜

多是大神咒是大明咒是無上咒是無等等

咒能除一切苦真実不虚故説般若波羅蜜

多咒即説咒曰

掲諦 掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦

菩提薩婆訶 般若心経

 

 

頭の中をこれが永遠にループする。 

 

 

 

が、結果から言うと全然眠れなかった。眠れないどころか今までに人生で見たことのある悪夢ランキングでベスト3に入るくらい怖い夢を見た。この文章を書いている時には

夢を見てからしばらくしているので内容は忘れてしまっているが、ただひたすらに

怖いと言う感情だけが残っていた。

 

 

 

何故だろう。あの概要欄の文句が間違っていたのか。はたまた薬のように合う、合わないがあるのか。

 

 

どちらにしろ、多分僕はもう般若心経は聞かないとおもう。

 

 

 

 

 

 

stand by you~ポエムくさくなってしまう愛すべきお茶目な俺を添えて~

誰もいないプールサイド。

 

必死に机に向かう小学生。

 

陳列数の少ないアイス。

 

居心地の悪そうな風鈴。

 

午後6時、少し薄暗くなった街。

 

その何処かにある歩道橋の上で僕は一人佇んでいた。

 

夏色が居心地悪そうに風に乗って流れていく。

 

彼らは少し悲しそうな顔をしてバトンを次走者へと渡す。

 

 

僕はメガネが歪んでいることに気がつかなかった。

 

見えている風景がそんなに変わっていなかったから。

 

 

気温はそのままにいつの間にかあいつは衣替えをしていたようだ。

 

 

夜空の向こうでは木々たちが真っ赤なドレスをタンスから引っ張り出していた。

 

 

時の流れは、はやい。この調子だとクリスマス・イブが来るのも

すぐだろう。

 

 

もう少しそばにいて欲しかったがしょうがない。

だが、悔いのないように過ごしたつもりだ。

今年のような夏は二度とこないだろう。

 

もう二度と・・・・・。

 

 

ひとりよがりと言われようとも気にしない。

少し、根底にあるものを覆さない程度に耳は傾けておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行ったり来たり、そこにいてくれたり

今日は友達とうちでサッカー観戦。

 

今日もツイッターのタイムラインが彼のツイートで埋め尽くされる。

 

真剣な眼差しで画面に張り付く。寝ていないので顔は明らかに

疲労が浮き出ているが、その顔はとてもいきいきしている。

 

だが、僕はサッカーにまったくといっていいほど興味がないので

なにが彼を駆り立てるのかわからない。

 

 

だから、サッカーの試合が始まると僕にとって苦痛、とまでは言わないでもあまり居心地のよくない時間が徐々に空間を支配する。

始まるまでとてもくだらないことを話して温まった部屋が、心が

一気に冷えた。

 

 

僕はサッカーのことはよくわからない。見ててもよく理解できないし、そもそもルールを知らない。だから今回のような時、僕は観戦者の顔を見るようにしている。

 

 

今回も例外なく顔を見ていた。やはり何かに夢中になっている人の顔を見ていると、こちらまで楽しくなってくる。

 

 

心なしか部屋が暖まってきたようだ。

 

 

 

 

と、ここまで書いていると空が明るくなっていることに気づく。

僕らがあの夜をずっと過ごしている間に外は朝を迎えていた。

 

 

 

窓を開け外に手をやるとぬるっとした空気がまとわりついてきた。

忘れていたけど、僕らがどうなろうと夏は夏のままだった。

 

 

 

chill out

朝、目を覚ますと10時半だった。

 

 

携帯をいじりながらダラダラしているとすぐに12時になった。

お腹が空いていたが、作るのがなんだかとてもめんどくさかったし

そもそも食材はとっくの昔に切れていた。

 

少しお金を握りしめて近所のコンビニへ。

 

 

しっかりと吟味をし、パンとおにぎりを合わせて五個ほど購入。

 

 

帰宅して食事を終えるとまたダラダラしたくなった。

 

欲望には従うべし。

 

再び携帯を手に取りいじりだす。

 

 

飽きてくるとたくさん寝たはずなのに眠くなってきた。

 

欲望には従うべし。

 

目の前にあった座布団にバタンと倒れこむ。

 

起きたらお腹が空いていた。

 

 

言わずもがな。

 

 

 

母から送られてきた仕送りの中にあったレトルトの牛丼を食う。

 

 

 

テレビでセカオワを見たり、youtubeで東海オンエアを見たり

してたらこの時間になってしまった。

 

 

たまにはこんな時間の使い方もいい。

 

 

 

 

 

これは余談だけど今日やろうと思っていたレポートは進んでいないし、この間面接を受けたバイト先からは不採用通知が届いていた。

 

 

 

The start of fucking world.

 

But I will never hide anywhere.

 

マジ☆最悪☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こころうし

なんか、昔からよく変わってるとは言われてたけど。

 

やっぱり僕は今も変わってるらしい。

 

 

らしい、というのは僕に自覚症状がないってことなんだけどこれがいちばんタチ悪い。

僕は自分ではなにが悪いのかわからないけど、周りの人の反応で、

「もしかしてやらかした?」と気づくことが多々ある。でも、なにが悪いのかわからないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近よく考えるのは、本当の自分ってどれ?っていうことなんですよ。

 

 

小学生の、みんなに手品を見せてキャーキャー言われてたとき。

 

 

中学生の、ムードメイカーっぽいことしてたとき。

 

 

高校生の、下ネタ言いまくってたとき。

 

 

 

そして今。

 

 

 

 

 

もしかしたら、僕はとんでもないかまちょなのかもしれない。

ふと、午後一時十五分コーラを飲みながら考える。

 

 

どんな形であれ、人に反応してもらうのが嬉しいのかもしれない。

 

 

それが今の方向性になっていっているのは、とても良いこととは言えないけど。

 

 

 

とりあえずコーラとポテチうまい。

 

 

深夜マジック。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界で一番馬鹿な男の、現在進行形の物語

僕は昔から親に言われてきた。

 

 

 

学習しない。

 

一回痛い目に合わないと分からん、お前は。

 

 

 

 

幸いなことに僕は大学生になってから一回どころか何回も

痛い目に遭っている。

 

 

 

その中でも、一番良かったな〜   痛い目遭ってんなあ〜

と思ったのは、六月九日土曜日。

バイトの面接の日である。

  

 

 

 

 

 

 

 

その日僕はエキストラとイベントスタッフの二つのバイトの面接

の予定を入れていた。

面接の場所は新宿で、住んでいる八王子からは一時間ほどかかる。

少し早めに僕は家を出た。

 

 

 

 

が、問題は早々に起きた。

 

 

地元にいた時からほとんど電車に乗ってこなかった僕は、電車そのものに慣れておらず、乗り換え時に迷いに迷って電車を逃してしまった。

 

 

プルルル  プルルル   ガチャ

 

すいません、今日面接の予約をしたタミというものなんですが

駅で迷ってしまって電車を逃してしまいまして。

はい。はい、それで遅刻になってしま.....あ、はい。えーと

(余裕持って言っとこ)十分ほど遅れると思います。

はい。はい。すみません。よろしくお願いします。

 

ガチャ  ツーーーーー  ツーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逆方向の電車に乗ってた。もう、間に合う時間ではなかった。

 

電話で面接の取りやめをした。

 

 

 

次の面接まで、四時間ほど暇があった。お腹も携帯の充電も減っていた僕は、どちらも満たせてなおかつ安いマックで時間を潰すことにした。

 

 

 

 

 

と、ここまでくると勘がいい方はなんとなく察しがついたと思う。

 

そう。大正解です!僕は遅刻したのです!(嬉しそうに飛び跳ねながら)

 

 

 

僕はあの後、ゲームをしたりyoutubeをみて時間を潰し時々腕時計を見て、まだいける、まだいける、と滞在時間を伸ばしまくった結果、間に合わない時間になってしまった。

 

 

いや、距離的には問題なかった。ただ、始めてきた土地の初めて行く場所に地図アプリを見ながら圧倒的運動不足の体で走って行く

の無理があったようで、その建物の目の前に着いた時にはもう

集合時刻はとっくに過ぎていた。

 

 

 

 

 

六月九日土曜日   僕は新宿でマックを食べ短距離走をして

家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで本題の痛い目にあった僕が学習したのか、ということについてであるが、一ミリも反省していない。

あの日以降も僕は幾度となく遅刻している。

 

 

生まれてからあの日まで僕は常に世界でいちばんのバカであり続けた。

 

そして、あの日から今まで僕は世界でいちばんのバカであり続けている。

 

 

 

 

 

しかし、あの日だけは違った。

 

 

 

赤の他人の人生に少し入り込む予定だったあの日。

 

邪魔するものがなに一つなかった空と、障害物のように配置されているどこの誰か分からない人々。

 

 

少しの希望をお気に入りのリュックに詰め、都会人になりすまし、

汗を垂らしながら新宿の街を走っていた僕は。

 

 

僕は世界でいちばん輝いていたし、ワクワクしていた。

 

 

反省はしてないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、楽しかったからしょうがない。